酒井義一先生のお話の中で、グリーフケアのお話を伺いました。悩みや苦しみを沢山抱えた方の言葉をきちんと聞き、自分が学んでいく。人間が抱える悲しみや苦しみを大切にすることで今まで気づかなかったことに気づいていく。そのことを親鸞聖人は苦しみや悲しみを無くして救われるのではなく、転じて徳といえるような世界があること見出されたとおっしゃいました。「口が一つで耳が二つあるのはどういうこと?」と、ある人物に問いただした私が、実は本当は何も相手の話を聞いていなかったというのは私自身であった事に気づかされました。